「凛泪です。お手柔らかにお願いしますね」
凛泪は目の前にいる相手に微笑みかける。
「……刃冷です」
それに対して、相手は無表情のまま答え、中華剣を構える。
「それでは、行きますよ……はぁっ!!」
――バチッ!!
凛泪がムチで刃冷を攻撃するが……
「……!!」
刃冷は横に跳んで凛泪の攻撃を避ける。
「はぁっ!!」
――バチッ!!
凛泪はそれに素早く反応して、更に攻撃を加えるが、
……トンッ
刃冷は今度は後ろに跳ぶ。
そして、凛泪の攻撃を避けた次の瞬間、
――シュッ!!
刃冷は一気に間合いを詰めて、凛泪を剣で突き刺そうとするが、
――タンッ!!
凛泪は右に跳んで避ける。
刃冷に一瞬隙が出来る。
凛泪はそれを見逃さなかった。
「水撃槍(すいげきそう)!!」
凛泪は龍力を使い水の槍を生み出し、刃冷に攻撃をするが……
「氷壁防護(ひょうへきぼうご)!!」
――キィィンッ!!
刃冷も龍力を使って氷の防御壁を作り、凛泪の攻撃を防ぐ。
「…………」
「…………」
二人はお互いに距離をとり、しばらくの間無言で睨み合う。



  

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